難関な事

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おはようございます、村田です。


今回このエビフライの商品をやるにあたって、ネックな事がいくつかあるとは言いました。

ここまで多くのお客さんに後押しされると、

僕らの作り手側の苦労はどうでもいいんです。


しかし、お客さん、あなたに迷惑をかけるわけにはいかない。


そこがクリアにならないと復活は出来ないと判断しました。


ひまわりは従業員2人の小さなお店です。


忙しくなると

サービスの対応が遅れる事

オムライスが出てくるまで時間がかかる事

最悪お店にすら入れない事


今までもいっぱい迷惑をかけてきました。

申し訳ございません。


エビフライのプレートは特に忙しくなる事が予想されます。


1番のやれない原因です。



当店では10〜15分程度で料理を出す事を目標としています。

1つの料理に時間をかけると他のお客さんに迷惑をかけてしまうからです。


実際このプレートをやった時は30分以上お待たせしてしまった方が多数いました。


だからこそ



この商品はもう出来ないかもしれない…



そう思っていました。



しかし、そんな時に思い出しました。前回このプレートをやった時の事を…。


昨晩の営業終了後に妻とこの事を考えていた時の話です。


志穂
「この前は何でこのプレートやろう思ったんだっけ??」


妻のこの言葉は僕らの忘れていた物を色々と思い出させてくれました。



そもそものきっかけは

「お客さんのエビフライが食べたい!!」

「エビフライ作って!!」

という声と


僕の

「僕もエビフライ大好き!!」


という思い、この2つでした。


しかし、現実はそんなに簡単なものではありませんでした。


エビって根本的に高いんです。ちょっと手を出し難い食材です。


しかも、作るのがかなり面倒くさい。

揚げ物なんで当たり前ですが、エビは中でも大変です。

殻を剥いて、背ワタ取って、切り目入れて、小麦粉付けて、卵付けて、パン粉付けて…。

ここまででやっと下準備です。


ですが、今ではこの下準備が全て終わっている冷凍物があります。

しかも冷凍物って安いんです。


僕は


「いいのがあるじゃん!!これ使おう!!」


とすぐに思いました。


すごい大きいサイズに驚き、期待して口に運ぶと


「スカスカ…」


衣がほとんどで、エビなんてほんのちょっとしか入っていない。


こんなの美味しくない、むしろスカスカエビフライを1パック、安いとは言えお金を出した事に後悔しました。



そこで、今度は勉強をしようと他の飲食店でエビフライを食べてみました。今度は…


「なんか思ってたのより小さい…」


「写真と違くないですか!!」


怒りすら込み上げて来ました。




スーパーで売っている手作りの物なども買いました。


これは当たり前なのかもしれませんが

「冷たい…」

本来暖かいはずの料理が冷たいのは美味しいはずがありません。


しかし、お弁当やオードブルなどに揚げ物を入れようとする時は、一度冷ましてからフタをしなければなりません。

熱々の物を密閉すると中が湯気でビショビショ、衣はフニャフニャになってしまうからです。


何処も美味しいエビフライを作れていないのに僕が作れるのか…。

そんな不安がよぎりました。

もう、エビフライはやめよう…。


しかし、そんな時1つ疑問を感じました。


何で僕はエビフライ好きなんだろう??


僕は食べた事があるんです。


自分の想像する自分の大好きなエビフライ。


答えは僕の育った環境にありました。


僕の実家が昭和59年創業の惣菜、揚げ物屋さんを営んでおります。


僕の好きなエビフライはこのエビフライだったんだ!!


そう思い出し、実家に帰り父に頼み込みました。


綱島のみんなに感謝を込めて、本当に美味しいエビフライを提供したい!!

父は快く首を縦に振ってくれました。


さらに父はこうも言ってくれました。

「この粉も使いな!!俺が使ってる揚げ物用の粉で素材の旨みを包み込むんだ。」


創業30年以上の揚げ物屋さん直伝の食材全てを用意できました。


そして作りあげました!!


見た目は

食べ応え充分な大きさ


元が大きいエビを使っているので、衣だけの大きさではございません。


衣はサクサク、中のエビはプリップリです。

一口噛むと口の中にエビの風味が広がります。


揚げたてのエビフライはあつあつです。



当時の僕のように、買った事を後悔したり、怒りが溢れる事はありません。



幼少期、父が揚げたてのエビフライを、

お店に並ぶ前のあつあつをこっそりくれたのを思い出しました。

美味しかった。

子供ながらに楽しかったし、嬉しかったです。


この味をひまわりで広められれば、

みんなに同じ幸せを味わってもらえる。


そして、前回幸せを提供する事に成功しました。

前回食べた人達の感想です。


「久しぶりに本物のエビフライを食べました。」



「今まで食べた中で1番美味しかったです。」



「とっても幸せな気持ちになりました。」



ありがとうございました。


エビフライとは作る側からするとデメリットの多い商品かも知れません。


それ故に、本当のエビフライはあまり売っていません。


だからこそ、食べて欲しかった。


想像してみて下さい。


スカスカのエビフライを食べている時


ぎっしり身が詰まった、衣がサクサクのあつあつエビフライを食べた時


幸せなのはどちらですか??

また、それを家族と、大切な人と一緒に食べたいのはとちらですか??

もちろん、選ぶのはあなたです。


ただ、ひまわりのエビフライを食べた方はみんな幸せそうに帰って行きました。


美味しかった、そう言ってくれた時が僕らの1番幸せな時です。

つらくて大変でもやって良かったと思いました。



話が長くなってしまいましたが、


お客さんが食べたいと言いました。


それを食べたお客さんが

美味しいと、また作ってと言って下さっています。


やらない理由はない。


僕の考えは根本的に間違っていると気がつきました。


あなたは時間がかからない料理を求めてひまわりに来ていない。

美味しい物を求めてひまわりに来ているのだと。

誰かと楽しい時間を過ごす為に来ているのだと。


ならば、僕はあなたが求める

最高に美味しい物を作る。

そして、笑顔溢れる空間を提供する。



やります!!


エビフライのプレートをやります。


ですが、お客さん、あなたになるべく迷惑がかからないように今から必死で考えます。


なので、もう少し待っていて下さい。


詳細はまた追って連絡します。