村田の妄想遊び~水屋さん~

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おはようございます、村田・勇一です。

最近の朝はEテレ率100%です。3歳児がいるからです。今の僕は過去史上最強にEテレとプリキュアに詳しいですよ(笑)

Eテレって子供が楽しく学べる教育番組が多くあります。
もちろん大人でも勉強になることがいっぱいあります。結構楽しいですよ。

ということで、今回のブログはちょっと教育系ブログです。
教育というか、へぇーそうなってるんだ!というブログです。

カフェでコーヒー1杯飲むのも高いと感じるあなたに
~もし、水だけを売る変わったお店があったら~


神奈川県のどこかに、水道水だけを売っている謎の飲食店がありました。

このお店を丸裸にしてみましょう!飲食店の経費のお話です。

お家賃は月10万円です。客席は10席。
ランチとディナーで各2回転して、1日40人が来る。
つまり、月に1,200人。

水だけでお店を4回転させる奇跡のお店です(笑)

店員さんはバイトさんが1人だけです。
ご案内から水の提供、お会計、お店の準備から片付けまで全て1人だけです。

さて、ここで問題です。
このお店、通帳にお金も貯まりませんが、赤字でもありません。

1杯いくらで水を売っているでしょうか?


チッチッチッチッチッチ


正解は1杯約360円でした!

とまあ、問題にはしたんですが、詳しい数字を教えていないので皆さんが解るわけは無いんですが、僕の経験と知識で算出するとこんな感じでした。

何が言いたいかと言うと、コーヒーを飲んだりしなくても、360円頂かないと飲食店ってやっていけません。

興味のある人は下記の詳しい数字をご覧下さい。
数字に興味のない人は最後のまとめまでスクロールして下さい。

現在の最低時給(1,162円)

バイト1人に1日8時間(ランチ3h+ディナー3h+準備1h+片付け1h)働いてもらい、月30日フル稼働。

人件費:1,162円 × 8h × 30日 = 278,880円

家賃:100,000円

光熱費・紙コップ・通信費等:合計50,000円(ざっくりです)

月の支出合計:428,880円
月間販売数:40杯/日 × 30日 = 1,200杯
水1杯=約357円


水道水を「1杯360円」で売って、ようやく潰れません。

もちろん利益もゼロです。冷蔵庫買ったお金や物件取得費用、税金とかもいれたら500円くらいは必要だと思います。

水ですよ?

これが飲食店の現実、お金の裏側でした。


そして、ここからは想像です。話が逸れますが、最低時給が1,700円になったら…

政府は「全国平均で時給1,500円」を目指しています。
都市部では時給1,700円前後になると想定されます。

この場合の水1杯の価格はどうなるのか?

人件費:1,700円 × 8h × 30日 = 408,000円

家賃+光熱費+雑費:150,000円

月の支出合計:558,000円
月間販売数:1,200杯
水1杯=約465円


「水1杯=465円」が“普通”な時代が来る?

これ、ただの水道水です。
レモンすら浮いてません。氷も1個くらいです。
それでも紙コップで出して465円しないと、店は潰れます。先ほどの税金うんぬんを入れると600円くらいですかね。

まとめ
飲食店は食材以外の経費で売上の60%を持っていかれると言われています。
どれだけ安価に食材を入手しても、というか0円で入手しても、バイトに払うお給料、電気代、家賃でこれくらいかかってるんですね。

つまり、飲食店って美味しい料理を出すお店。っていうイメージがあると思いますが、その裏では、食材以外にこんなにもお金がかかって成り立っています。

僕がこういう話をすると「ちょっとオムライスが高くてもしょうがないでしょ、こういう事情があるんだよ」

みたいに聞こえるかもしれませんが、そんなことではなく!
1つ飲食店の仕組みを楽しく知ってもらえたら嬉しいです。

それではご飯炊いてきまーす!!


PS .ちなみに、この「水しか出さない店」、
お釣りを間違えたら一発で赤字です(笑)