ひまわりの卒業生

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おはようございます、村田・勇一です。

先日、ひまわりを卒業したスタッフが2人、ふらりとお店にご飯を食べに来てくれました。

2人とも、ひまわりを支えてくれた、僕にとって特別な存在です。

ひまわりのスタッフは、ありがたいことに、基本的にながーく働いてくれる子が多いです。
4年とか、5年とか。
だから、思い出とかもいっぱいあるんです。

この日来てくれた1人、O沼さんは、とても素直でまっすぐな子でした。
ひまわりで働いていた頃、ある日「今日のお客さんすごく素敵だったんです!」って、嬉しそうに話してくれたことがありました。

「おしぼりの袋の中に、使い終わった紙ナプキンが入ってたんです。片付ける人のことまで考えてくれる、そんなお客さんがいるって、嬉しいですよね〜!」

その時の笑顔、今でも覚えています。
そしてもう1人は、ひまわりの“手綱担当”だったDむらさん。
僕はご存じのとおり(?)ちょっと性格が変わってまして。
お客さんとの距離感でもだいぶ出てると思うんですが、スタッフにはもっと距離が近くなります。
で、いろいろ迷惑をかけてしまう。
新人にも遠慮なく話しかけるので──そのたびにdむらさんが手綱をキュッと引いてくれるんです。

「オーナー、それ以上教えたらパンクする!」
「オーナー、それは無理!」
「オーナー、やめてあげて!」
「オーナー、そういうこと言わない!」

僕の返事は決まって「はい」。
その頃の僕、語尾に「ワン」って付いてたかもしれません。
見事な手綱さばき。まるでドッグトレーナー。いや、名調教師。
そんな2人も、いまでは立派な社会人。
もちろん心配はしていません。

ひまわりの卒業生は、僕の自慢のスタッフたちですから。
あっ、でも「僕が育てた」なんておこがましいことは思っていません。

僕は犬ポジです。ご主人様たちが巣立っていく…そんなイメージのほうがしっくりきます。

ただ、やっぱり外の世界って、環境とか人とか、合う・合わないがあるじゃないですか。
その部分は本当に心配なんです。

だからでしょうね。食べに来てくれる卒業生たちは、みんな僕にこう言ってくれます。

「仕事、楽しいですよ。」

たぶん僕が毎回聞いてるんですかね?それか、それを一番聞きたがってるって、知ってるんだと思います。
本当に申し訳ない。でも、一番うれしい言葉です。

「仕事、楽しいですよ。」

その一言で、安心します。
帰ったあとのテーブルに、そっと置かれた紙ナプキン入りのおしぼり袋を見て、
ああ、今日もいい日だったなあと思いました。

それでは、ご飯を炊いてくるワン!